MAGAZINE

No.1

楓、家族になる。(エピソード01 どうやって家族の一員に?)

インタビュー

2022.02.13

第1回目のマガジンエフは、昨年11月に私の家族になった楓くんが家族になるまでと、楓くんの心情を表情から読み取ってみました。
エピソードは3回に分けてお伝えします。
お時間ある方はご覧ください。それではどうぞ。

EPISODE
01 どうやって家族の一員になったのですか?
02 家族になってから
03 楓くんの今の気持ち


EPISODE 01

どうやって家族の一員になったのですか?


スノウフ:楓くん、本日はよろしくお願いいたします。

楓:あい。

スノウフ:ではいきなり始めます!どうしてでしたっけ?


楓:オレは、スノウフ(以下S)の家の周りをうろついていたんだ。それ以前のことはあんまり覚えていないんだ。
生きていくために一生懸命ご飯を探したけど、見つけられるのは小さな虫か、ねずみしかいない。ねずみは虫に比べたら大きくて怖くて捕まえられなかった。虫はオレの瞬発力で捕まえることが出来た。もっと食べられるものを求めて民家を転々としていた。その中でも、Sの家の庭にはオレが食べられるご飯が置いてあったんだ。だから誰もいないすきに、そのご飯をもらってたんだ。

Sの家の周りを転々とした期間は7日くらい。その間にSと出会ったんだ。その日もオレはSの家のご飯をもらっていたんだ。そしたらいきなり家から巨人が現れた。それがSだった。Sにびっくりして、オレは車の下に隠れた。ここならSも入れまい。
「あ〜もう少しご飯食べたかったな〜」と思っていたらSがいい匂いのするものを持ってきた。
た、、、、、食べたい。だが怖い。。。。だが、お腹がもっとご飯を要求している。。。。。
どうする。。。。。。。オレは賢いからご飯には釣られない!


そう思っていたら、Sがお皿に入れたご飯を車の下に入れてきた!
Sは車の下には入れない。
うん、ご飯くらい食べてあげてもいい。。。。。
ご飯くらいいただこうではないか!!そして味わいながらいただきました。

こうして初対面を迎えたあと、Sの家に置いてあるご飯の量が増えたんだ。更にご飯の横にはお水とダンボールが置かれ、ダンボールの中にはタオルが敷かれていた。ここなら少しは暖がとれるだろうと思いこの場所を寝床にすることにしたんだ。
あと、Sとの初対面を迎えてからは毎日Sがご飯を持って現れたんだ。オレは賢いからご飯に釣られることはなかった。
だが、たまに味の違う美味しい食べ物を出され、どんどんSが近づいてくる。オレは怖くて、田んぼ用の小さな用水路に隠れた。そこは草がすごくて、水路も細い。Sも中々来られない。だからほとんどそこに隠れるようになった。
でも、お腹は空くし、Sは頻繁に来るし。
まぁ意地悪はしなさそうだったから、Sの声がすると居場所を教えてたんだ。
オレはここにいる!ご飯をよこすのだ!はよう!待っているぞ!そうやってSに居場所を教えて、更に毎回シャー!!!!って威嚇も忘れずにしていた★


でもSはどんどん近づいてきて、とうとうご飯を食べている時に撫でられてしまった!!!!!
びっくりしたけど手が温かくて、ついつい用水路から出てなでなでして〜ってオレから近づいた。うかつだった。そこから少し触られるようになったんだ。
触られるようになってから、Sは夜も声をかけてくるようになった。でも夜は昼よりも用心しないといけないから呼ばれると返事だけして、姿は見せなかった。そんな日が2日くらいつづいていたが、オレも一人で寂しくて、まだ子供(生後3か月くらい)だから、誰かに面倒見てもらいたかった。でもSが本当に安全かはまだわからない。

家にきて2日目くらいの楓くん

だがオレがSに捕まる日がついに来てしまった。。。。。


その日は、あと2日くらいで満月になりそうな夜。Sがオレを呼びに来た。
「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」「おいで〜」
永遠と呼んでた。いつまで呼んでるの?!
って思ったけど、オレも根負け。もういいかなって思って出てきちゃった。

美味しいご飯に、なでなでされて気が緩んじゃった。。。。
それが最後。。。。!!!



素手で掴まれた!!!!びっくり!!!
オレ、暴れて逃げる!
だがしかし、またご飯につられSの元に。
その繰り替えしを3回目、とうとう捕まった。。
そして、巨大な建物に連れて行かれた!!!!!
それはSの家だったんだ。家の中の更にケージに入れられて逃げ場はない。暴れたけど諦めた。
あとは隙を見て逃げようと思ったけど、ご飯はちゃんと出るし、トイレの片付けもしてくれるし、なでなでしてくれるし。まあ様子を見ようってことで、オレはおとなしくなったんだ。

家にきて2日目くらいの楓くん

スノウフ:最初はシャーシャー言ってたから噛まれないか心配だったのですが、大丈夫でした。
ご飯のがっつきがお犬様並にすごかったので、心配になりました。ゴミ箱など色々あさって何でも食べてしまいそうな勢いでした。最近は少し落ち着いて安心しています。
ここまでがエピソード1。こうして楓くんを強制家族とさせていただきました。私の弟です♡♡♡♡♡

うちには先住猫の雫ちゃんがいます。雫ちゃんは15歳ほどになり、元々一人でいることを好みます。そのため楓くんとはあまり仲がよくありません。雫ちゃんは静かに生活したい。楓くんは雫ちゃんと遊びたくて後を追いかけ回す。どちらも我慢させてしまうことが多いですが出来る限りでお互いの生活を守っていきたいです。雫ちゃんの気持ちも今後まとめていきたいと思います。二人はとても似ているのです。親子のようです。


続きは次回に

家にきて3日目くらいの楓くん
先住猫の雫ちゃん